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- 職人技が達成した圧倒的高集積化を実現するMWB(マルチワイヤ配線板)
Development Story4
職人技が達成した
圧倒的高集積化を
実現する
MWB
(マルチワイヤ配線板)
The introduction of
PWB has導入成果
- 従来の信号線より信号線抵抗を
最大で約70%低減可能 - 一般多層配線板の2~3倍の収容能力を実現した圧倒的な集積度
- 電気特性の理論値と実績値が一致しやすく、
要求特性の実現が容易 - 「開発時間」と「設計時間」を含めた
トータルの開発期間を短縮可能
Background of development開発背景
高信頼性が必要な配線板に採用
される
「プレミアムな」配線板
マルチワイヤ配線板(MWB:Multi Wiring Boards)は銅線(ワイヤー)を信号配線とする、ユニークな配線板です。一般的なエッチングで回路形成する配線板とは違い、ポリイミド樹脂で絶縁被覆されたワイヤーをコンピュータ制御された布線機を用いて絶縁層に埋め込む回路形成構造を持つのが特徴です。
芯径わずか0.050~0.10㎜のワイヤーを1本ずつ布線(配線)し、従来の信号線より信号線抵抗を254mm(10inch)あたり最大で約70%低減しつつ、より複雑な配線を実現するMWBは、職人技が光る「プレミアムな」配線板と言えます。
MWBは半導体検査機、プローブカード、交換機、ハイエンドコンピュータなどの高い信頼性が必要な配線板に利用され、現在も進化を続けています。
Problems and solutions課題と解決策
一般多層板の2~3倍の
圧倒的な集積度
MWBのつよみは、一般多層版と比較して1層あたり2~3倍(※)の集積度を実現できる圧倒的な集積度です。絶縁被覆された銅線は自由に交差配線ができるため、高密度配線および層数低減を実現できます。
限られた配線領域での高密度配線は、配線長の精度向上と配線層数の低減が図れます。また、多層配線板とのハイブリッドタイプの製造も可能です。
※上記は、当社比または当社実績値であり、保証値ではありません
電気特性の理論値と実績値が
一致しやすい
安定した
特性インピーダンス
MWBの信号線には均一な銅線(公差±3μm)を使用するため、電気特性の理論値と実績値が一致しやすい特徴があります(基準Zoの±3Ω)。開発にあたって要求特性の実現が容易に行える点がつよみです。特に、基板製造ロット間のZoばらつきが小さく、安定した電気特性を得られます。
設計容易性が高く
開発期間を短縮可能
MWBは電気特性を活かした配線設計が容易なため、開発時間と設計時間を含めたトータルの開発期間を短縮できます。また、設計の自由度も高く、配線変更も容易に行えるため、設計時間の更なる短縮が図れます。
万全の設計・技術サポート
リンクステックは営業だけでなく、技術サービスを請け負うスタッフが上流工程から参画する、独自のチーム体制を築いています。事前にご相談いただければ開発段階からヒアリングを行い、MWBを活用したソリューションを提案できます。
また、経験豊富な技術・設計者が豊富な開発支援経験をもとに細かなサポートを行うため、困難な課題や、製品実現にむけて何をすべきかあいまいな状態でも支援できるのがつよみです。
互換性のある設計
インターフェースで開発支援
多層配線板を利用した既存の基板をMWBへと簡単に置き換えられる設計インターフェースも、リンクステックのつよみです。
配線設計は、ワイヤー配線のODB++とGerberをユーザー様のCADへ取り込める専用の設計ソフトで対応するため、設計の検証が簡単に行えます。多層配線板の信号配線パターンからMWBのワイヤー配線パターンへの変換も可能です(※)。
※通常の多層配線板のデータに加えて、部品レイアウトとネットリスト、CAD情報などのデータをご支給ください。
MWBの設計例
(CADインターフェイスベース)
MWBの仕様例MWBでは65μmの均一な絶縁被覆ワイヤーを採用して、超高多層・高密度配線板を実現いたします。
MWBでは65μmの均一な絶縁被覆ワイヤーを採用して、超高多層・高密度配線板を実現いたします。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
項目 | 単位 | 仕様 | |
---|---|---|---|
配線密度 | – | 最大1本/0.65mm 最大2本/0.8mm 最大3本/1.00mm |
|
ワイヤー径 | μm | φ100,φ80(公差±3μm) φ65(公差±2μm) |
|
配線層数 | 層 | 2~20層(MLBの6~50層) | |
電源・グランド層数 | 層 | 2~42(板厚7.4mm時) | |
最大製品サイズ | mmxmm | 600×550 | |
最大板厚 | mm | 6.3 | 7.4 |
最小ドリル径 | mm | φ0.25 | |
特性インピーダンス | – | ±5~10% | |
等長配線精度 | – | 誤差±1.27mm | |
クロストーク | – | <2 %(Tr=1ns) |